LIFE LOG(はいいろ妄想日記)

はいいろ妄想日記

アイドル楽曲を中心とした多分に妄想を含んだ音楽ブログ

【お前の歌だよ】モーニング娘。『本気で熱いテーマソング』レビュー

 

 

 


本気で熱いテーマソング (2002)

 

 

 

 

つんく♂節前回のブッ飛び展開

 

 『ザ☆ピ~ス』『そうだ!We're ALIVE』同様、ブラックミュージックの鬼・ダンス☆マン編曲によるファンクチューン。2002年に開催され、映像化もされている本アルバム楽曲を中心としたコンサート「モーニング娘。CONCERT TOUR 2002 春“LOVE IS ALIVE!” at さいたまスーパーアリーナ」では、アンコールのラストを飾る楽曲として歌われています。

 

 

コンサートのラスト曲には、やっぱり特別な意味がありますよね。

 

 

本楽曲には、どんなメッセージが込められているのでしょうか。

 

 

 

 

DJスクラッチから突然のファンファーレ!スネアドラムを連打したかと思えばベースがブ~ンとグリッサンドし、軽やかなブラスと共に歌に突入…。楽曲の始まりから10秒も経たずに曲の世界に誘っていく秀逸なイントロで幕を開けます。

 

 

1番Aメロ

イエイ イエイ

午前の授業は長いんです

(確かにそうね なぜでしょね)

カレーは明日がうまいんです

(確かにそうね なぜでしょね)

だんだん東京に慣れて

だんだん度胸もついて

Ah~Oh センチメンタル TONIGHT

 

 

グルーヴィーなのになんだかのんきなビートに乗せて、なんだかのんきな歌詞が歌われています。この“のんきな印象”を作り出しているのは、ビートや歌詞の内容のためだけではなく、< 長いんです > < うまいんです >といった“口語体”を使った言い回しや< 確かにそうね なぜでしょね >と繰り返される“合いの手”、< だんだん東京 > < だんだん度胸 >で使われている“簡単な韻”による気持ちよさなんかも影響していると思います。

 

 

もちろんメンバーによる声を張り上げず、語りかけるように歌う歌唱も重要な要素ですね。

 

 

細かな工夫の積み重ねで、この空気感は作られているんですね~。

 

 

サビ

いざ進め 世界の熱い奴ら

ハッピーエンド目指して

いざ進め 日本の熱い奴ら

普段着でいいじゃん

 

 

 

 

 

 

 

 

ん?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっきの歌詞となんの関係が????

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

という疑問しか浮かばない突然の展開。

 

 

はい、当然の疑問です。

 

 

だってAメロでは、< だんだん東京にも慣れて >なんて上京してきた女の子のお話かな?なんて思っちゃいますよね。サビ直前のBメロでも< リップを引いたら 始まる予感 >なんて言ってるし、これ絶対に恋とか夢とかそんな感じのサビいくやつじゃん。

 

 

なんだよ、< いざ進め 世界の熱い奴ら >って…。誰だよ…。

 

 

つんく♂イカれてんのかよ…。

 

 

 

 

 

 

 

ってな感じのぶっとびソングだと思っちゃいますが、私はこのAメロBメロがあってこそ、このサビの意味が、この曲の魅力が見えてくると思っています。まぁ、つんく♂はイカれてるけど(褒め言葉)

 

 

 

 

いかに“自分ごと”にできるか

 

ある楽曲を好きになる際の要素の一つとして、“共感”が挙げられると思います。「あ、これ私の歌じゃん」っていうやつですね。恋愛ソングとかに多いんでしょうか。自分の経験と照らし合わせて、感情移入できると好きになるという理屈です。

 

 

本楽曲も、そんな手法が取り入れられています。

 

 

例えば、AメロBメロで歌われている歌詞が、Berryz工房『一丁目ロック!』的な雰囲気の歌詞だったらどんな印象になるでしょう。

 

 

1丁目ロック!1番Aメロ

楽しすぎて超Happiness

すべてうまくいけ!

願うだけじゃ始まらない

貫き通すさ

 

 

 

こんな雰囲気で『本気で熱いテーマソング』のサビに突入したとしたらどうでしょう。熱い勢いのまま熱いサビに突入して違和感なく聴けるのではないでしょうか。

 

 

これはこれでポジティブないい曲になりそうです。

 

 

 

でも、一方で“私の曲”にはならないのかなと思います。

 

 

ただ熱い人を見て、なんだか自分も燃えてくるみたいなイメージというか。

 

 

一方で実際の本楽曲では、AメロBメロで“あるある”を並べています。東京に慣れて度胸もつくなんて、上京経験のある人全員に当てはまるような描写もあります。それものんきな雰囲気の中で歌われることで、日常の一場面としてすんなりと自分の中に入ってきますね。

 

 

そんな、“自分ごと”として聞いている中であのサビに突入すると、なんだか自分も“熱い奴ら”の一員になったような気がしてきませんか?

 

 

それをサポートするように< いざ進め うちらに熱い奴ら >って歌ってますしね。ほ~ら、俺たちキモオタの歌じゃん!

 

 

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海外の俺たち

 

 

 

2番Bメロ

雨なら雨とて意味がある

他にないような 傘を作ろう

 

 

 

このフレーズ大好きなんですよ。

 

 

「雨降って地固まる」ということわざがあるように、「雨」を辛いことの象徴として描き、「太陽」を良いことの象徴として描くことで、比喩を駆使した歌詞にする手法は、多くの楽曲で耳にしたことがあると思います。

 

 

 

それに対して本歌詞ではもう一捻り加え、「傘」というアイテムを追加しています。

 

 

 

「他にないような傘」を、「自分にしかできないやり方」に見立てることで、辛いことを自分流で解決していこう!という歌詞にしているんですね~。くぅ~。

 

 

冒頭のフレーズ< 誰も知らない/道を進もう/自分の道を作ろう >という歌詞を言い換えて、ダメ押ししているわけです。

 

 

 

いや~、熱くなってきましたね。

 

 

最後の最後< いざ進め! モーニング娘。! >で韻を踏んで落とすところもニクイっす!

 

 

 

 

 

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