LIFE LOG(はいいろ妄想日記)

はいいろ妄想日記

アイドル楽曲を中心とした多分に妄想を含んだ音楽ブログ

【アルバムレビュー】モーニング娘。『4th「いきまっしょい!」』

 アルバムの概要

 

f:id:glay3104:20190402215522p:plain

ジャケット写真

 

 

 

モーニング娘。は、“変化していく”グループです

 

 

それはもちろん、卒業と加入を繰り返すことによる「メンバーの変化」が分かりやすいですが、それだけではなく、その時代の空気、トレンド、そしてその時その時のメンバーからつんく♂が受ける影響による「音楽性の変化」も重要なポイントです。

 

デビュー当初のモーニング娘。は、『サマーナイトタウン』や『抱いてHOLD ON ME!』に代表されるような、大人びた歌詞をマイナーメロディに乗せ、ブラックミュージックを基調としたアレンジでパッケージした楽曲が特徴でした。

 

 


モーニング娘。 『サマーナイトタウン』 (MV)

 

 

この路線は、“オーディション落選組”というグループの出自や、彼女たちの醸し出す雰囲気にマッチしたものであったと思います。あと、ただのつんく♂の趣味。

 

matome.naver.jp

 

 

しかし、ここで変化が起きます。

いや、正確には意図的に起こします。

 

 

 

 

それは、後藤真希の加入です。

 

f:id:glay3104:20190402222506p:plain

加入当時の後藤真希

 

素朴な雰囲気(要するに芋っぽさ)が魅力の一つだった当時のモーニング娘。に対して、明らかに浮いた存在であるヤンキーギャルが電撃加入

 

その圧倒的なイケイケ具合に引っ張られたのか、突如パーティチューン『LOVEマシーン』がリリースされ、グループ初のミリオンセラーを記録。いわゆる“黄金期”と呼ばれる時代に突入します。

 

この『LOVEマシーン』が収録されている3rdアルバム『3rd -LOVEパラダイス-』は、初期のダウナーな雰囲気と黄金期のノリノリな雰囲気がミックスされた過渡期のアルバムと言えます。

 

f:id:glay3104:20190403223413p:plain

『3rd -LOVEパラダイス-』ジャケット写真

 

この過渡期を経て、個性派揃いの4期メンバー「石川梨華、吉澤ひとみ、辻希美、加護亜依」、そして後にグループの中核となる5期メンバー「高橋愛、紺野あさ美、小川麻琴、新垣里沙」が加入します。

 

f:id:glay3104:20190403231111p:plain

4期メンバー(左から、石川梨華・加護亜依・辻希美・吉澤ひとみ)

 

f:id:glay3104:20190403231307p:plain

5期メンバー(左から、高橋愛・新垣里沙・紺野あさ美・小川麻琴)

 

既存メンバーとは異なる個性を持つフレッシュな新メンバーの加入によって、グループとしての雰囲気も大きく変化しました。

 

『うたばん』等のTV番組での弾けっぷりも相まって、モーニング娘。に対するイメージも明るいものに変わっていきます。

 

www.youtube.com

 

そして、この雰囲気を“音楽”として具現化し、“明るく元気で、ちょっとふざけたハッピー感”とでも言うべきサウンドでモーニング娘。のパブリックイメージを決定づけたのが、2002年発売の本アルバム『4th「いきまっしょい!」』です。

 

 

 

 

全曲レビュー

1. ザ☆ピ~ス!

 


モーニング娘。 『ザ☆ピース!』 (MV)

 

 

< HO~ほら行こうぜ >と高らかにアルバムの幕開けを告げるオープニングチューンは、皆様御存知の大ヒットシングル。シングルとして聴くのと、アルバムの1曲目として聴くのとでは、また違った味わいがありますね。

 

コミカルなベースフレーズを肝として、ワウを使ったカッティングギターやブラスサウンド、ハイハットが気持ちいいドラムによるゴージャスなサウンドは、さすがシングル!といった感じの力の入れ具合です。

 

そんなド派手なサウンドに乗せて歌われるのは、日常の些細な、本当に些細な幸せです。

 

 

1番Aメロ

久しぶりだぜ ふるさとには

再来週

帰ろう (えろう!)

英会話スクール

入ったきり

いけてないぜ HAHAHAHAHA

 

 

特に用もないけどコンビニに寄っちゃうような自由、とりあえず英会話教室に入っちゃうような自由、んで全然行かない自由(笑)、そんななんでもないようなことでも、自分の自由にできちゃう幸せ。

 

そしてやっぱり< 好きな人が優しかった >なんていう、本当に小さくて、でも本当に大きな幸せ。

 

こんな数々の普通に生活していると見過ごしてしまうような幸せを、J-POPのド真ん中で歌にしてくれています。

 

 

 

個人的に一番好きなのはこの歌詞。 

選挙の日って ウチじゃなぜか

投票行って 外食するんだ

 

アイドルソングの中に「選挙」なんてワードが出てくるのもおかしいですが、何よりこの歌詞の日常生活に与える影響力が凄いと思います。

 

 

この影響力よ↓

togetter.com

 

敬虔なハロヲタの皆様方には、この曲を聴きながら投票に行って、そのまま外食する人が無数にいるのではないでしょうか。

 

いや、もはや「外食するために選挙に行く」という人がほとんどなのではないでしょうか。元SUPERCARのギタリスト・いしわたり淳治さんがよく使われる言葉ですが、“歌が日常の中で機能する”とはまさにこういうことですね。

 

ちなみに、同じ作用をもたらす類似楽曲として、℃-ute『Danceでバコーン!』<帰りにうどん食べてくわ/明日が待ってるもん!>もありますね。ハロプロのライブ終わりは、うどんで決まりっしょ。

 

 


℃-ute 『Danceでバコーン!』 (MV)

 

 

またこの選挙フレーズが、2番の< 多数決じゃ/決めらんないのは/恋愛のエトセトラ >という歌詞にもかかっている部分もニクイっす。

 

 

 

ちなみに、ハロプロ好きで知られるマツコ・デラックスさんは、< デリバリピザ/いつも悩む/LかMか/ピザ >がお気に入りとのことです。

 

マツコは「日本人全員、デリバリーのピザ頼むときにLサイズにしようか、Mサイズにしょうか悩むのよ」と熱弁。ヒャダインもマツコに共感しつつ「ブロックごとにぶつけてくるんですよね」「でもそれが、幸せってこういうことなのかな、みたいな」と、つんく♂の歌詞を分析していた。

news.livedoor.com

 

 

2サビ終わりの石川梨華によるキュートなセリフでちょろいドルヲタをキュンキュンさせ、その後の間奏パートではリズムにアクセントを付けて、しっかりと飽きさせないように工夫をするなど、丁寧なアレンジは見事。

 

度々挟み込まれる< HO~ほら行こうぜ/そうだみんな行こうぜ >パートは、リフの代わりをしているかのように機能し、このパートに戻ってくることによる安心感、そして繰り返されることによる陶酔感を作り出しています。

 

 

終わると思わせてなかなか終わらないラストのおふざけパートも最高ですね。こんなバカバカしいアレンジができる自由も、“幸せ”なんじゃないでしょうか

 

 

 

『ザ☆ピ~ス!』の名に恥じない幸福感満載の名曲であり、これから始まるアルバムの雰囲気を予感させる1曲目になっています。

 

 

 

2. いいことある記念の瞬間

 

www.youtube.com

 

 

 

「モータウンビート」ってご存知ですか?

 

 

1960年代に一大ムーブメントを巻き起こしたアメリカの「モータウン・レコード」というレコード会社が発表した楽曲に、多く使用されていたビートのことです。

 

 

www.youtube.com

 

 

具体的にはベースの「ダッダッダー  ダッダッダダー (ダー)」というフレーズ。そして2拍目と4拍目に強くアクセントが入るドラムが特徴的です。

 

プリンセス・プリンセス『DIAMONDS』や広末涼子『MajiでKoiする5秒前』あたりが有名ですね。アイドルソングで言えば、AKB48『涙のシーソーゲーム』なんてPVまで当時のオマージュです。

 

www.youtube.com

 

 

詳しくはこちら↓

bandbu.net

 

このビートを使用すると自然と心が弾んで、ウッキウキになれるんですよ。リズムって不思議。

 

 

 

で、本題のこの曲。

 

ここまで「モータウンビート」を紹介しておいて、なんと典型的な「モータウンビート」楽曲というわけではないんですが(笑)、モータウンのエッセンスをふんだんに使った楽曲となっています。

 

 1曲目の『ザ☆ピ~ス!』の幸福感そのままに、ウキウキビートに突入する流れが最高にハッピーですね。

 

 

1番Aメロ

ハッピー しちゃおうよ

ラッキー 呼び込もう

全部 心の持ちよう

絶対“いいことある” “いいことある”

思い込めばなりそうじゃん!

 

 

早すぎた「引き寄せの法則」みたいな歌詞ですが、『ザ☆ピ~ス!』を聴いて“日常の小さな幸せ”に気づいた後にこの曲があることで、前向きすぎる歌詞もすんなりと心に入ってきます。

 

明るい歌詞がモータウンビートに絶妙にマッチしていますね。

 

 

1番サビ

明日を指差し 夢を抱いて

輝く未来を 築き上げよう

自分を信じて強く生きよう

生まれ変わるような 記念の瞬間

 

 

指を差す振り付けが可愛いサビ。

 

なんと言っても< 生まれ変わるような/記念の瞬間 >というフレーズが最高ですよね。

 

人生の様々なシーンで落ち込むことってあると思うんですよ。人間ですから。「失恋」だったり、「仕事でのミス」だったり、「あ!家の鍵閉め忘れた!」なんて小さなことだったり。

 

そんな日常のシーンをポジティブな気持ちに変換する魔法の言葉が、< 生まれ変わるような/記念の瞬間 >です。マイナスな出来事を、ただ「切り替えて頑張ろう」と持っていくのではなく「記念の瞬間」にしてしまうというね。

 

「記念の瞬間」に変換して考えるだけで、その出来事がとても愛おしいものになると思いませんか?

 

 

 

 

私はこの曲を聴いて、なんだか俵万智さんの『サラダ記念日』を連想しました。

 

d.hatena.ne.jp

 

 

 

日常のシーンを「記念の瞬間」と命名する、なんでもないことに名前を付けてくれることでこんなにも人生が豊かになり、前向きに生きていけるのだと教えてくれる名曲です。

 

 

 

3. Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~

 

www.youtube.com

 

 

3曲目は、皆さんご存知『Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~』です…

 

 

 

 

と思いきや、冒頭に約3分にも及ぶ寸劇が加えられたアルバムver.でございます。

 

 

 

「いるか?これ」派の人も多数いて賛否分かれると思いますが、個人的にはこういったおふざけパート大好きです。

 

だってハロヲタ友達とパスタ食いながら「このビーフン、とってもデリシャスw」「あちゃ~、あんたそれはパスタwwwwww」とか糞つまらないくだりやりたいじゃないっすか~!

 

俺だけ???

 

しかも、この糞長い寸劇を経た(耐えた)あと、ボリュームが上がった後のイントロのギターストローク「ジャラ~ン」のカタルシス堪らないじゃないっすか!

 

 

 

よって私は寸劇大賛成です。

 

 

 

曲調は、タイトルにもある通り「ビックバンド」です。

dic.nicovideo.jp

 

全盛期の潤沢な予算(笑)を想像させる生演奏によるリッチなサウンドがめちゃめちゃカッコいいですね。つんく♂先生曰く「ダンスロカビリービックバンド曲」とのこと。

 

この曲は、まずベーシックのリズムトラックをオール生バンドで演奏したものをレコーディングし、その後、間奏などに生演奏をエディットしたものと打ち込んだリズムを足したパートを作り、それから生のビッグバンドを投入しました。こうしてかっちょいい21世紀型のダンスロカビリービッグバンド曲が完成しました。

 

www.tsunku.net

 

 

通常はインスト(歌なし)で演奏されるビッグバンドを、J-POPのど真ん中で、しっかりとポップソングとして落とし込み、しかも今をときめくアイドルが歌うという偉業。

 

そして何より、ちゃんとヒットさせるという偉&業。

 

 

 

つんく♂…恐ろしい子…

 

 

 

 「ロカビリー」ということで歌唱法もロカビリーの定番である、語尾を上げて歌う「ヒーカップ唱法(しゃくり唱法)」が取り入れられています。

 

 

ロカビリーとは↓

waruda.net

 

 

1曲目の歌い出しが「ヒーカップ唱法(しゃくり唱法)」↓

www.youtube.com

 

 

 

 

歌い出しから< 愛をください… >とあるように、テーマは「愛」です。

 

「愛」といっても恋人同士の2者間の恋愛ではなく、「愛」という概念を俯瞰して歌っているようなイメージです。

 

 

 

1番Bメロ

OH! 恋人なら 24時間

AH ピタッと ピタッと くっ付きたい

BUT! それではLADY 仕事にならん

恋は まるで 各駅停車

急に ドカンって 進まない!

 

 

「24時間一緒にいたい!」というよくある表現を「いや、それじゃ仕事にならないから」と返すセンスがいかにもつんく♂。恋を「各駅停車」で例えるところもバカバカしいですが、その通りだなぁと納得してしまうちょうど良さ。

 

 

これ書きながら今知ったんですけど、「各停女子」なんて単語が話題だったんですね。

matome.naver.jp

 

 

 

 

つんく♂の先見の明…。

 

 

 

1番サビ2

そして 絶え間なく 笑顔に満ちて

なんとなく 幸せな日々

作ろう 僕たちの 力で

 

 

この「なんとなく」って部分がいいですよね。

 

「超幸せ!」って感じだと、なんだか一過性なイメージがありますが、「なんとなく幸せ」ってゆるいけどずっと続いていきそうな雰囲気になりませんか?

 

そして、そんな幸せを「待つ」のではなく「僕たちの力で作っていこう!」というのがまたポジティブで熱くていいです。

 

キレイにメロディーに乗っているんで見逃しがちですが、しっかり歌詞を読んでみると実に味わい深いフレーズですね。

 

この曲が大ヒットして、日本中で歌われていたなんて幸せな光景じゃないですか。

 

 

あと、個人的にこの曲の好きなポイントは< 恋は/時に/急ブレーキ! >の、歌い方・アレンジの急ブレーキ感です。

 

 

 

 つんくver.

www.youtube.com

 

 つんく♂が楽しそうで、こっちもなかなか乙なもんですよ。

セリフパートのちょい照れ感萌える。

 

 

 

 4. 初めてのロックコンサート

 

www.youtube.com

 

 

ここまでの3曲では、わりと大きな世界観の楽曲を歌ってきました。ここからの2曲は、より身近な1対1の世界での楽曲が続きます。

 

小さな恋の歌、1曲目は『初めてのロックコンサート』。

 

バンドで音楽を好きになり、気づいたらアイドル好きになってたみたいな私のような人間からすると、タイトルや曲中に「ロック」って入っているだけでニヤリとしてしまうんです。

 

さて、このタイトルからどんなロックチューンを聴かせてくれるのかと思ったら、まさかのセリフッ!!

 

そして、まさかのストリングスッ!!!!!

 

続いてウィンドチャイムが「シャラ~ン」と美しく響き、様々な音色が足されていって、「ピョンピョン」みたいな変なビートも入ってきて、、、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロックは???????

 

 

 

 

 

と、想像を裏切るアレンジに驚きましたが、ストリングスが印象的なR&B風のトラックもカッコいいから良しとしましょう。

 

 

1番Aメロ

小さな形でいいわ

何かで表さないと…

不安が今日も一つ

心でまた増えた

 

 

小川麻琴による棒読みセリフからAメロへ。

 

最後の3文字にアクセントが付くように作られたビート。メロディ、歌声ともに不穏な空気が漂う中で綴られるのは、焦りや不安が感じられる心理描写です。

 

主人公の独白的な体裁で綴られる本楽曲の構成は、下記のようになっています。

 

セリフ → Aメロ → Bメロ → サビ →

セリフ → 2Aメロ →2Bメロ → 2サビ →

3Bメロ → 3サビ → 4サビ → セリフ

 

セリフを抜けば構成自体は王道のJ-POPですが、一方で同じ歌詞を繰り返すサビはありません。

 

1曲を通して聴くことで一つの物語になっています。

 

重苦しい曲調の中、サビの開放感はとても印象的ですが、これはメロディによるものだけではなく、物語が進行するのが「サビのみ」である点も影響を与えていると思います。

 

セリフ・Aメロ・Bメロは、全て心理描写。

 

サビで初めて物語が動くのです。

 

 

2番サビ

初めてデートらしい

お出かけした夜は

私の知らないコンサート

ロックのコンサート

 

初デートで、相手は知らない自分の好きなバンドのコンサートに連れて行くというかなりアレな男ですが、主人公は大好きみたいですね。

 

その帰り道にめでたく結ばれたみたいです。

おめでと。

 

 

 

時系列の謎

私の読解力がないのか、この物語の時系列が分からないんですよ。

 

特に難しいのが1番サビのこの部分。 

 

公園に呼ばれて

少し覚悟をした

初めて心を打ち明けた

その日の夜だった

 

 

 

告白したタイミングがいつなのか確定できないんですよ。

 

①「公園に呼ばれた日の日中」説

日中に告白して、その日の夜に公園に呼ばれる。返事をくれると思って覚悟をした。

 

②「呼ばれた公園」説

公園に呼ばれたので告白しようと覚悟を決めた。以降の歌詞が「その日の夜」の話。

 

 

どちらだとしても整合性は取れていると思うんですよね。

 

②説の場合は、告白した「その日の夜」にそのままロックのコンサートに連れて行かれた流れになります。対して①説の場合だと、ロックのコンサートに行ったのがいつのことなのか分からないんですよね。②説と同じで、そのままコンサート行く流れもなくはないのか。

 

う~ん。

 

 

そこで、こんな妄想もいいんじゃないかという第③の説を提唱したいのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

③ 全部「夢」説

歌詞の出来事、すべてが夢の話。

 

 

 

 

夢ってぼやっとしてるし、断片的で時間軸とかめちゃくちゃになるじゃないですか。

 

神秘的なアレンジも、コーラス多めで幻想的な雰囲気も、「夢」の世界を表しているとするとしっくりきませんか?

 

 

3Bメロ

夢じゃない

夢じゃない 

夢じゃない

 

 

< 夢じゃない >と3回も繰り返しているところが、逆にあやしい。夢の中で夢だと気づかない感じみたいな。

 

最後の「…うん」の次の瞬間、目が覚めるんですよ。

 

 

 

 

 

な~んて解釈も面白いんじゃないかなーと!

解釈なんて人それぞれで、好きな解釈で楽しめばいいですよね!

 

  

  

5. 男友達

 

www.youtube.com

 

 小さな恋の歌、2曲目は安倍なつみのソロ曲『男友達』です。

 

あまりにも無骨なタイトル

対して歌われるのは、あまりにも甘酸っぱい恋の歌です。

 

 1番サビ

男の友達がいる

恋愛にはならない二人

買い物や映画だって

楽しく出来ちゃう関係

 

 

カッティングも交えた爽やかなギターサウンドのイントロ。ハネたリズムが楽しげな雰囲気を作り出しています。

 

サビで始まる構成が印象的です。ここから物語がどう展開するのか気になりますね。

 

なっちの歌声もいいですよね。感覚的なんですけど“ヒロイン”って声をしてると思うんですよ。明るさの中に切なさがある声質と言いますか。好きだなぁ。

 

サビ前に< 優しい男友達 >って歌詞があるんですが、これ「男友達」と書いて「男友達(やつ)」と読むんですよね。当然聴くだけじゃ分からないんですけど、これを< 優しいやつ >にするのと< 優しい男友達(やつ) >にするので、ニュアンスがだいぶ変わるんですよね。

 

特に、2番以降の歌詞を聴くとね…。

 

 

1番では、仲のいい男友達との楽しい日常で幕を閉じます。

問題は2番からですよ。

 

 

2番Bメロ

いつものように話してると

急にまじめに

彼女が出来そうなんだと

話し始めた

 

 

モーニング娘。が黄金期を迎えた頃は、「うたばん」「HEY!HEY!HEY!」など音楽バラエティー全盛期。そこでのライブシーンは、だいたいが1コーラス。そのためシングルでは、1番だけで伝わる分かりやすい歌詞が求められた時代でした。

 

なので2番から展開するこの歌詞は、アルバム曲ならではの楽曲と言えるでしょう。

 

 

2番サビ

アイツに彼女ができる

「おめでとう!」って言ってるけど

笑顔とか作ってる

なんだろう?おかしな感覚

 

 

 

 

 

甘酸っぱぺぇぇぇぇぇええええ!!

 

 

 

 

 

好きじゃん!絶対好きじゃん!

 

 

 

 

 

男友達のこと絶対好きじゃ~ん!!!

 

 

 

 

 

後に生まれるスマイレージの大名曲『ぁまのじゃく』に通じる世界観ですね。“明るいサウンドに切ない歌詞”というロックの定番を盛り込んだ名曲です。

 

 

 

またこの曲。真偽不明の噂がありまして。

 

いろいろあったが「男友達」は

まことに結婚することを報告されたつんくが

その日の晩に書き上げた曲だってことを忘れないで欲しい

 

ネットのコピペとしてハロヲタ界隈では有名なんですが、ソースが見つからないので本当なのかどうか分からないんです。ソース知っている方がいたら教えてほしいです。

 

 

f:id:glay3104:20190406220931p:plain

有名コピペ



 

でもつんく♂ならありえるかもなと思っちゃうんですよね。

まぁ、ホモ臭いですけど。

 

blog.livedoor.jp

 

 

ちなみに、シャ乱Qにつんく♂作詞の『女友達』という曲がありまして。

『男友達』と比較して聴くのも楽しいですよ。

 

3:30~↓

www.nicovideo.jp

 

 

 

6. そうだ! We're ALIVE

 

www.youtube.com

 

本アルバムのハイライトの一つでモーニング娘。史、いやJ-POP史に残る名曲である『そうだ! We're ALIVE』がここで登場します。

 

アーティストの人気が上がると、ライブ会場もライブハウス→ホール→アリーナ→ドーム→スタジアムと大きくなっていきます。これに伴い、楽曲のスケール感も大きな会場でオーディエンス全員で一体感を作り出せるようなテイストにシフトしていきます。

 

本楽曲は2002年に発売されたシングルであり、黄金期モーニング娘。の『LOVEマシーン』から始まるファンキー路線集大成です。アリーナ以上の箱での披露を想定したスケール感のある楽曲に仕上がっています。

 

 

リフフレーズ

努力 未来 A BEAUTIFUL STAR

努力 Ah Ha A BEAUTIFUL STAR

努力 前進 A BEAUTIFUL STAR

努力 平和 A BEAUTIFUL STAR

 

 

ハードロックのような乾いたスネアに先導され、拳を突き上げながら歌われるシンガロングフレーズ。スタジアムで観客全員が一体となっている映像が浮かびます。

 

この4フレーズだけで、ハロプロ楽曲を全て言い表すことができるのではないかと思うほど、つんく♂の願いが集約されています。

 

そして、『LOVEマシーン』『恋のダンスサイト』『ザ☆ピ~ス!』『恋愛レボリューション21』を編曲した、モーニング娘。大ブレイクの立役者・ダンス☆マン入魂の怒涛のファンキーパートに突入。「ハ・ヒ・ホ!」という謎の掛け声と共に、耳から離れないグルーヴィーなベースフレーズが踊らせます。

 

ダンス☆マンといえば、俺たちの兄貴・中島卓偉さんのインタビューで面白い表現がされていました。

 

ご本人が言っていましたけど、ダンス☆マンさんってつんく♂さんに会う前は「世の中のミュージシャン全員、ベースでブン殴ってやろう」とか考えていたような方なんです。だって自分は本物のR&Bや本物のブラックミュージックをやっているという自負があるわけですから。言ってみれば、黒人になりたくてなりたくて仕方なかったような人生ですよ。

 

entamenext.com

 

 

そんなブラックミュージックの鬼によるアレンジで、ノリノリになれない訳がないじゃないですか。

 

 

f:id:glay3104:20190407120338p:plain

ダンス☆マン



そんなトラックに負けじと、メンバーの歌唱も実にファンキー。さすが、ここまでリズムの鬼・つんく♂指導のもとダンス☆マンアレンジの楽曲を歌いこなしてきた方々です。

 

「キャモン ナ!」ですよ。

 

「カモン!」じゃだめなんですよ。

 

「キャモン ナ!」じゃなきゃハロプロじゃないですよ

 

 

1番Bメロ

アイドル リーマン ギャル子 ギャル男君

父ちゃんも母ちゃんもみんなみんな

オギャーっとこの世に生まれた時は

丸裸さ GO! GO! GO! GO!

 

 

THE YELLOW MONKEYは、代表曲『JAM』で、< あの偉い発明家も/凶悪な犯罪者も/みんな昔子供だってね >と歌いました。

 

「人間」という存在を俯瞰して見たときに、イエモンの色で歌うとこのようになりますが、つんく♂の色を通してアイドルが歌うと、この通りバカバカしくも真理を付くようなフレーズとなります。

 

 

サビ

幸せになりたい あなたを守ってあげたい

本当の気持ちはきっと伝わるはず

GO! GO! GO! GO!

We're ALIVE

 

リフフレーズを挟んで期待感を煽り、満を持して登場する激爽やかなサビ。「幸せ(しあわせ)」ではなく、「幸せ(しやわせ)」と歌わせるだけで、一気に曲に“若者感”が出て面白いです。

 

歌われる世界観は、1曲目の『ザ☆ピ~ス!』と同じく“幸せ”、そして“生きる”ということ。

 

愛する人に「守られる」幸せではなく、愛する人を「守る」ことの幸せを歌っています。

 

この主人公は、今は「守られる」だけなのかもしれません。もう一歩先の< 幸せになりたい >ので、次は自分が相手を「守る」ために踏み出したいのかもしれません。そんな妄想をしてしまいますね。

 

「気持ちは伝わるよ!」という応援ソングは、世の中に無数にあります。でも、実際に伝わるのは、< 本当の気持ち >だけなのだということも、このサビでは教えてくれています。

 

サビに辿り着くまでに、様々な形で“人間”というものを歌ってきたからこそ、よりこのサビが心に響く仕掛けになっています。

 

 

遊び心満載の2番

引き続きファンキーに進行していく2番ですが、1番の3倍は繰り返される< BOOM BOOM PUMP IT UP><YEAH YEAH PUMP IT UP>や、ラスサビ前に突如なんの脈絡もなくぶち込まれるロシア民謡・カリンカなどアイドルソングでしか許されないような意味不明なおふざけパートが最高ですね。

 

 


【和訳付き】カリンカ(ロシア民謡)"Калинка" - カナ読み有

 

 

「このBOOM BOOMのとこ、もう2小節伸ばしちゃいましょw」とか「ここにカリンカ入れたらオモロくないっすかww」とかとか、作り手側が大笑いしながらアレンジしている様子が目に浮かぶようです。

 

恋することに奔走している10代も、いい音楽を作るために試行錯誤するおっさんも、みんな< We're ALIVE SO 生きている >んですよね。

 

そんなことを考えながら聴くと、ラストのこのフレーズがグッとくる名曲中の名曲でした。

 

 

幸せになりたい 愛情で包んであげたい

いくつになっても WOW 青春だよ

GO! GO! GO! GO!

 We're ALIVE

 

 

 

7. でっかい宇宙に愛がある

 


[HQ] Dekkai Uchuu ni Ai ga Aru (Summer 2002) ~ LIVE

 

 

A・B面のあるレコードであれば、A面の集大成と言える大合唱曲です。24時間テレビの為に作られたノベルティソング的なイメージが強いですが、見事にアルバムの1曲として調和しています。

 

ハロプロとしては珍しい全編ユニゾンの楽曲。ハンドクラップとハネたリズムが、ゴスペルのような雰囲気を作り出しています。

 

 

サビ

でっかいでっかい宇宙にある

まーるいまーるい地球で

ちっちゃなちっちゃな思いやりが

でっかなでっかな愛となる

 

 

アイドルソングかアニメソングかおか◯さんといっしょでしか許されないバカっぽい言い回しが、大人になった今だからこそ感動を誘う名フレーズ。

 

老若男女から人気を集め、24時間テレビのメインパーソナリティーとなったモーニング娘。が、その舞台で歌ったのが本楽曲です。つまりつんく♂は、でっかな大人からちっちゃな子供まで、24時間テレビを見る幅広い世代の人に向けた楽曲という意識のもとに、制作を行ったはずです。

 

そこで発信されたメッセージが、やっぱり“愛”だったんですね。

 

そして全編ユニゾンという構成も、難しい言い回しのないキャッチーで分かりやすいサビも、最初から“みんなで歌う楽曲”ということを想定して制作したからなのだと思います。

 

 

1番Aメロ

アルバムのうちの1曲だからこその面白さが出ているのが、本フレーズ。

 

正直な気持ちだから

伝わってほしい

今すぐじゃ なくっても

そのうちでいい

 

 

あれ、なんだか聞き覚えがありませんか?

 

 

 

 

 

先程の『そうだ!We're Alive』のフレーズとリンクしている感じしませんか?

 

幸せになりたい あなたを守ってあげたい

本当の気持ちはきっと伝わるはず

 

 

こんな工夫をすることで、アルバムとしての統一感が出て面白いですよね。しかも、それぞれの楽曲はシングルとカップリングなので、本アルバムのために新しく作られた楽曲ではないというところも面白いです。

 

 

2サビ終わりのギターソロも好きなんですよ。

 

難しいフレーズではないんですが、ライブが想像(妄想)できるギターソロというか。

 

サビを歌い終わったハロメンがハンドクラップしながら歩いていて、「YEAH!」の言葉を合図に左右に分かれ、センターから登場したギタリスト(俺)がハロメンに見守られながらカッティングをバッチリ決める画が浮かびますね!!!

 

 

 

するでしょ!そういう妄想!!!

 

 

ラストサビ

ちっちゃなちっちゃな赤ん坊だって

必死で必死で泣いてる

僕らも僕らも出来る事を

必死で必死で見つけたい

 

 

宇宙のため、地球のため、そして周りの人達のために自分が出来る事をしていかないといけないなぁと改めて考えるキッカケになるような名曲です。

 

 

うわぁああ!と盛り上がったライブのラストに、この曲のイントロが流れたらもう…。

 

想像するだけで涙が浮かんじゃいます。

 

 

 

8. いきまっしょい!


いきまっしょい (2002)

 

 

レコード的に言えばB面のスタート。『でっかい宇宙に愛がある』で大団円を迎えたA面から一転して、とんでもない勢いで疾走していくアルバムのタイトルチューンから始まります。

 

左チャンネルで終始ツカツカ鳴っているハイハットが焦燥感を駆り立て、その上に「Uh~~~Ah~~~」みたいなアホなコーラスが乗っている中毒性満載の楽曲。終始鳴っていると書きましたが、マジで終始鳴っているんですよ。もう9割方鳴ってます。

 

 

1番Aメロ

止めらんない恋愛大全集

(そうだ!そうだ!そうだ!DON'T STOP!)

食べらんない連続バイキング

(なんだ!なんだ!なんだ!DON'T STOP!)

単純 単純 単純です×4

 

 

女の子あるあるなんでしょうか。

 

1番も2番もあるあるネタをつんく♂独特の特殊な語彙で並べ立てています。< 止めらんない長電話の現実 >とかもう…。なんだよ< 長電話の現実 >って…。

 

 

1番サビ

女にゃそれなりの

時間もいりまっしょい!

男もそれなりの

理由もありまっしょい!

 

2番サビ

女もそれなりに

強くもなるでっしょい!

男もそれなりに

答えはあるでっしょい!

 

 

あるある並べたかと思ったら、突如サビでの哲学的な歌詞

 

 

 

つんく♂の男女論ってなんかひねくれてるんだけど的を射てるというかなんというか、唸ってしまう表現が多いんですよね。

 

私、ちょいとカワイイ裏番長 / スマイレージ

男にゃ男のロマンもあろう

女にゃ女の都合もある

 

女と男のララバイゲーム / モーニング娘。

口説き 口説かれて

女と男の末路

上手に騙されるも

賢い方法

 

The 美学 / 松浦亜弥

恋する女と

その男の化学

反応したら

そこでKISS&KISS&KISS

 

 

 

ラストサビ

元気にいきまっしょい!

楽しくいきまっしょい!

明るくいきまっしょい!

みんなでいきまっしょい!

 

 

結局この曲で何が言いたいかというと、上記フレーズに集約されているわけです。

 

あるある=日常なわけなんですよね。

 

そして男女の事柄もまた日常なんです。

 

要するに、日常の積み重ね=人生を「元気に」「楽しく」「明るく」「みんなで」いきまっしょい!ってことなんですよ。

 

 

 

 

 じゃ、次の曲いきまっしょい。

 

 

 

9. 電車の二人

 


Morning Musume - Densha no Futari

 

 

 『いきまっしょ!』で疾走して空っぽになった脳内に降り注ぎ、別世界へ連れて行ってしまうような不思議なフレーズが導くのは、なんと電車の中。

 

 

 この異国情緒あふれるアレンジで電車内の歌を歌うなんて、どうかしてますね。

 

 

1番Aメロ

電車の中で 二人 微妙な感じ

思い全部 話したら 終わっちゃいそう

 

1番Bメロ

華やかに咲いてる お花達みたく

ぱっと咲いて散ってもいいわ

叶うなら

 

1番サビ

優しい時間をあなたは持ってる

こだわってる夢を あなたは持ってる

もうちょっと もうちょっと 近づきたい

もうちょっと もうちょっと 近づきたい

 

 

1番の歌詞をすべて記載してみました。

 

 

具体的な描写は「電車」のみで、その他の歌詞はとても抽象的なものになっています。

 

『ザ☆ピ~ス! 』では「選挙」や「ピザ」、『Mr.Moonlight~愛のビッグバンド~』でも「ハンバーグ」など具体的な名詞を組み込むことで、一気に我々の生活に落とし込む手法がつんく♂の専売特許なのに、本楽曲ではその技が使われていませんね。

 

つんく♂という作家の引き出しの多さが垣間見れます。

 

 

 

本アルバムの中でも一癖ある本楽曲ですが、私はより楽しむための鍵となる言葉を「時間」だと考えています。

 

< 優しい時間をあなたは持ってる >

< 友情の時間は もう これくらいにしたい >

< 純粋な時間を あなたは知ってる >

 

上記のように、「時間」という単語が多く登場するこの曲。なぜなんでしょうか。

 

私は、主人公の“焦り”を表現しているのだと妄想します。

 

主人公は相手のことを強く想っていますが、どうもうまくいっていません。そんな状況に対する焦りが< ぱっと咲いて散ってもいいわ/叶うなら >と思うほどの感情を抱かせています。

 

この焦りをより伝えやすくするシチュエーションが「電車」です。

 

「電車」と「時間」って、なんだか密接に関わっているような気がしませんか。だって決められた「時間」に合わせてやってくるものですよね、電車って。また、この二人が電車に乗っているということは、いずれ「時間」が来るとどちらかが降りていってしまいますよね。

 

やっぱり主人公は「時間」の経過を恐れて焦っているのです。

 

主人公の感情を「電車」というツールを使うことで、より効果的に表現しているニクイ曲なんですね。

 

 

ラストサビ

Ah ずっと Ah ずっと

このままで

Ah ずっと Ah ずっと 未来まで

 

 

ずっと二人でいることを望む主人公ですが、無常にも「時間」は進みます。当然、電車も前へ前へと進み、二人が離れる駅へと向かいます。

 

 

 

 

 止まっているのは、二人の関係だけなんですね。

 

 

くぅ~~、切ない…。

 

 

 

10. 本気で熱いテーマソング

 


本気で熱いテーマソング (2002)

 

 

 『ザ☆ピ~ス』『そうだ!We're ALIVE』同様、ブラックミュージックの鬼・ダンス☆マン編曲によるファンクチューン。2002年に開催され、映像化もされている本アルバム楽曲を中心としたコンサート「モーニング娘。CONCERT TOUR 2002 春“LOVE IS ALIVE!” at さいたまスーパーアリーナ」では、アンコールのラストを飾る楽曲として歌われています。

 

コンサートのラスト曲には、やっぱり特別な意味がありますよね。

 

本楽曲には、どんなメッセージが込められているのでしょうか。

 

 

 

 

DJスクラッチから突然のファンファーレ!スネアドラムを連打したかと思えばベースがブ~ンとグリッサンドし、軽やかなブラスと共に歌に突入…。楽曲の始まりから10秒も経たずに曲の世界に誘っていく秀逸なイントロで幕を開けます。

 

 

1番Aメロ

イエイ イエイ

午前の授業は長いんです

(確かにそうね なぜでしょね)

カレーは明日がうまいんです

(確かにそうね なぜでしょね)

だんだん東京に慣れて

だんだん度胸もついて

Ah~Oh センチメンタル TONIGHT

 

 

グルーヴィーなのになんだかのんきなビートに乗せて、なんだかのんきな歌詞が歌われています。この“のんきな印象”を作り出しているのは、ビートや歌詞の内容のためだけではなく、< 長いんです > < うまいんです >といった“口語体”を使った言い回しや< 確かにそうね なぜでしょね >と繰り返される“合いの手”、< だんだん東京 > < だんだん度胸 >で使われている“簡単な韻”による気持ちよさなんかも影響していると思います。

 

もちろんメンバーによる声を張り上げず、語りかけるように歌う歌唱も重要な要素ですね。

 

細かな工夫の積み重ねで、この空気感は作られているんですね~。

 

 

サビ

いざ進め 世界の熱い奴ら

ハッピーエンド目指して

いざ進め 日本の熱い奴ら

普段着でいいじゃん

 

 

 

 

 

 

 

 

ん?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっきの歌詞となんの関係が????

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

という疑問しか浮かばない突然の展開。

 

はい、当然の疑問です。

 

だってAメロでは、< だんだん東京にも慣れて >なんて上京してきた女の子のお話かな?なんて思っちゃいますよね。サビ直前のBメロでも< リップを引いたら 始まる予感 >なんて言ってるし、これ絶対に恋とか夢とかそんな感じのサビいくやつじゃん。

 

なんだよ、< いざ進め 世界の熱い奴ら >って…。誰だよ…。

 

つんく♂イカれてんのかよ…。

 

 

 

 

 

 

 

ってな感じのぶっとびソングだと思っちゃいますが、私はこのAメロBメロがあってこそ、このサビの意味が、この曲の魅力が見えてくると思っています。まぁ、つんく♂はイカれてるけど(褒め言葉)

 

 

いかに“自分ごと”にできるか

ある楽曲を好きになる際の要素の一つとして、“共感”が挙げられると思います。「あ、これ私の歌じゃん」っていうやつですね。恋愛ソングとかに多いんでしょうか。自分の経験と照らし合わせて、感情移入できると好きになるという理屈です。

 

本楽曲も、そんな手法が取り入れられています。

 

例えば、AメロBメロで歌われている歌詞が、Berryz工房『一丁目ロック!』的な雰囲気の歌詞だったらどんな印象になるでしょう。

 

 

1丁目ロック!1番Aメロ

楽しすぎて超Happiness

すべてうまくいけ!

願うだけじゃ始まらない

貫き通すさ

 

 

こんな雰囲気で『本気で熱いテーマソング』のサビに突入したとしたらどうでしょう。熱い勢いのまま熱いサビに突入して違和感なく聴けるのではないでしょうか。

 

これはこれでポジティブないい曲になりそうです。

 

 

でも、一方で“私の曲”にはならないのかなと思います。

 

ただ熱い人を見て、なんだか自分も燃えてくるみたいなイメージというか。

 

一方で実際の本楽曲では、AメロBメロで“あるある”を並べています。東京に慣れて度胸もつくなんて、上京経験のある人全員に当てはまるような描写もあります。それものんきな雰囲気の中で歌われることで、日常の一場面としてすんなりと自分の中に入ってきますね。

 

そんな、“自分ごと”として聞いている中であのサビに突入すると、なんだか自分も“熱い奴ら”の一員になったような気がしてきませんか?

 

それをサポートするように< いざ進め うちらに熱い奴ら >って歌ってますしね。ほ~ら、俺たちキモオタの歌じゃん!

 

 

2番Bメロ

雨なら雨とて意味がある

他にないような 傘を作ろう

 

 

このフレーズ大好きなんですよ。

 

「雨降って地固まる」ということわざがあるように、「雨」を辛いことの象徴として描き、「太陽」を良いことの象徴として描くことで、比喩を駆使した歌詞にする手法は、多くの楽曲で耳にしたことがあると思います。

 

 

それに対して本歌詞ではもう一捻り加え、「傘」というアイテムを追加しています。

 

 

「他にないような傘」を、「自分にしかできないやり方」に見立てることで、辛いことを自分流で解決していこう!という歌詞にしているんですね~。くぅ~。

 

冒頭のフレーズ< 誰も知らない/道を進もう/自分の道を作ろう >という歌詞を言い換えて、ダメ押ししているわけです。

 

 

いや~、熱くなってきましたね。

 

最後の最後< いざ進め! モーニング娘。! >で韻を踏んで落とすところもニクイっす!

 

 

 

11. 好きな先輩

 


『好きな先輩 / 譜久村 生田 鞘師 鈴木』2011春ファンタジーDX_04

 

 

20年の歴史を持つモーニング娘。の中でも「歌い継がれる」という言葉が最も似合う楽曲は、実はこの曲なのではないでしょうか。

 

なぜなら本楽曲『好きな先輩』は、新メンバーが加入後初めて参加したツアーにて、新メンバーのみで代々歌われる楽曲であり、彼女達によって作られる新しいモーニング娘。の未来に想いを馳せることができる重要な楽曲だからです。

 

 

 

また私は、本楽曲が存在しなかったら後のBerryz工房・°C-uteも存在しなかったのではないか、とさえ思ってしまいます。

 

 

数あるつんく♂の真骨頂の1つに「小中学生の恋愛ソング」があると思います。

 

つんく♂の内に住む思春期女子が暴れ出した結果、初期Berryz工房やスマイレージでは『さぼり』『ぁまのじゃく』といった甘酸っぱさにぶち殺されるような名曲を量産してきました。

 

 

そのきっかけとなったのが本楽曲なのではないかと思っています。

 

 

本アルバム発売前のモーニング娘。は、『抱いてHOLD ON ME ! 』や『Memory 青春の光』のようなアダルトな楽曲や、『LOVEマシーン』や『恋のダンスサイト』などのパーティチューンが中心であり、AKB48に代表されるアイドルソングの定番「思春期の恋愛」をテーマとした楽曲はありませんでした。

 

そんな状況で投下されたのが本楽曲です。

 

 

 

歌っているのは、当時の新メンバーである高橋愛・新垣里沙・紺野あさ美・小川麻琴の5期メンバー4人。

 

f:id:glay3104:20190526232353p:plain

5期メンバー(左から、紺野あさ美・高橋愛・小川麻琴・新垣里沙)

 

 

ドルヲタ心を鷲掴みにする< 先輩! >の一言から始まり、美しいアルペジオが遥か昔の青春時代にタイムスリップさせます。

 

ライブでは、Aメロ直前の振付に合わせて「ジャンケンポン!」と叫ぶと幸せになれますね。

 

 

歌詞は、憧れの先輩を想う思春期女子の気持ちを歌っていると見せかけて、< 歌が好きな私って > < ねぇ もっともっと下さいな/愛のこもったエールを >など、随所にモーニング娘。新メンバーとしての彼女達とリンクするフレーズを散りばめるニクい仕上がり。

 

 

 

そうなんです、この曲、つんく♂の愛で溢れているんです。

 

私はこの曲を、アイドル&ハロプロ教育ソングであると思っています。

 

 

 

まずはAメロ。単純な4つ打ちではなく「ダダダッ ダダッ」と変則的なビートの上での歌唱を要求されます。「簡単な歌なんて歌わせへんで~」と笑うつんく♂が浮かんできます。

 

そしてBメロ。シャカシャカと刻まれるのはハロプロの代名詞・16ビート。「ほら!これが16ビートや。しっかり体に刻むんやで~」というつんく♂のメッセージが込められているような気さえしてきますね。

 

 

1番サビ

今日の私 美人ですか

自身持って 電話していいですか

今日の私 色っぽいすか

まっすぐに 打ち明けて平気ですか 先輩

 

 

後の『まじですかスカ!』に通じる「語尾すか」ソング。つんくの性癖かな。

 

 

 

歌割りに愛を感じますね。

 

< 今日の私 >まではユニゾン歌唱。< 美人ですか >からはソロ歌唱になります。これは明らかに、ソロ歌唱メンバーに対するコールを入れやすいように作られています。

 

「コール貰うのって気持ちいいやろ?」「アイドルって楽しいやろ?」なんて声が聞こえてきそうです。

 

1番から2番へのブリッジ。チョーキングから入るギターソロが本当に気持ちいですね。チョーキングってなんでこんなに心を掻きむしるのでしょうか。どこかの大学教授が研究とかしてないかな。

 

 

2番サビ

今日の私 元気ですか

声に出して笑っちゃってもいいですか

今日の私 なまってるっすか

個性的な 女とか好きですか 先輩

 

 

先輩への問いかけという形にしていますが、こちらもつんく♂からのメッセージを感じます。「女の子だからって慎ましくなんてする必要ないんやで!」「なまってたってかまへんかまへん!個性を磨いていくんやで!」ってな感じですかね。

 

ラストは< LA LA LA… >で会場と一つになります。

 

ライブの楽しさ、醍醐味の教育ですね。

 

 

 

っとまあこんな感じで、歌詞にアレンジにと全てにつんく♂の愛が込められています。一見恋愛ソングと思いきや、紐解いていくと実に胸を打つ応援ソングになっているではありませんか。

 

そして、この歌を新メンバーが歌い継いでいくというドラマ。

 

この曲があることで、モーニング娘。の未来を信じられる。

 

な~んて思ってしまう名曲です。

 

 

f:id:glay3104:20190526232038p:plain

「みんな、アイドルがんばるんやで~!」

 

 

 

12. 恋愛レボリューション21

 

www.youtube.com

 

 

『LOVEマシーン』と双璧をなすモーニング娘。の代表曲です。

 

こぎみのいいドラムから故・U.M.E.D.Y氏の謎ラップが炸裂するイントロ。間奏でも長尺ラップが炸裂するので裏タイトルは『ラップレボリューション21』で決定です。

 

 

このイントロもJ-POPとしては挑戦的で。

 

イントロは「Aメロまでの助走」的な意味合いが強く、いかに気持ちよくAメロを迎えられるかが肝です。そのため、いい感じのメロディ、リフをあてがって曲の世界観に引き込むのが常套手段です。

 

 

 

 

対してこのイントロ、、、、踊らせる気しかねぇ

 

 

大衆を先導するようなハンドクラップは、曲の世界に引き込むというよりは、曲の世界をリスナーと一緒に作り出させるような求心力を持ち、「ンボ ンボ  ンボ ンボ」とオクターブを鳴らし続けるベースは、直訳すると「踊れ」と言っています。

 

「まずお前が一緒に踊ることで恋愛革命がはじまるんだ!」と大声で叫んでいるようなイントロですね。

 

 

 

1番Aメロ

乾杯BABY!

紙コップで YEAH! いいじゃない

OH YES 気持ちが大事

飾りはBABY!

あるもので YEAH! IN THE NIGHT

OH YES アイデア勝負

 

 

シンコペーションで食い気味に入る< 乾杯BABY! >から勢いよく始まるAメロ。韻を踏んで気持ち良いリズムを作りながらも、本当に言いたいメッセージである< 気持ちが大事 > < アイデア勝負 >は韻を踏まないことで言葉が伝わりやすいように工夫されています。

 

かっちょいいグラスがなくっても、オシャレな装飾がなくっても気持ち1つで楽しめるよ!って歌ってるんですね。サビで歌ってもいいようなメッセージですが、ド頭で歌っちゃいます。だってこちとら宇宙規模の歌ですから。

 

宇宙と言えばBメロ。右チャンネルから聴こえる「ビヨ〜ン」「ミョミョ〜ン」みたいな音色が、宇宙感(なんだこの言葉)を漂わせています。

 

 

そして超超超有名フレーズ< 超超超いい感じ >連呼ゾーンに突入です。

 

同じフレーズの繰り返しというのはキャッチーにはなりますが、一方で単調になりやすく、飽きられてしまうという恐れがあります。そこで一工夫。1フレーズごとに歌う人数を増やしていくというギミックを加えることで変化を生み、飽きられないようにしているんですね。なんかカラオケでもキャッキャ言いながら一人づつ加わって歌ってる画も浮かぶじゃないですか。

 

 

このフレーズには、こんな逸話も↓

www.youtube.com

 

 

 

 

 

 

 

ホトトギス…?

 

 

 

サビ

恋もして(Woo Baby)

仕事して(Woo Baby)

歴史きざんだ地球

泣いちゃった

腹へった

LOVE REVOLUTION 21

 

 

こう書いてみると、とても言葉数が少ない印象ですね。そして使われている言葉も特にこった印象もありません。でも、なんとも行間のあるフレーズだと思いませんか。

 

その行間を作り出しているのが、< 歴史きざんだ地球 >のワンフレーズです。

 

恋して、仕事して、泣いて、腹へって…。誰でも経験する日常を歌っています。その中に、本フレーズが入ることで「こんな自分の人生も“歴史”と呼んでいいんだな」なんて思ったり、「こんな日常が地球に住む人の数だけあるんだよな」なんて思っちゃったり。

 

 

誰にでもある日常を歌うことで、“自分の歌”にしたかと思ったら、気づいたら自分以外の全ての人を想うような歌になっているという驚き…。

 

 このサビだけで自分の中に“革命”が起こったような感覚です。

 

 

 

 

…ん?

 

 

まさか、これがLOVE REVOLUTION…?

 

 

「全てを愛そうぜ!」ということですかね。

 

 

落ちサビ

この星は

美しい

2人出会った地球

 

 

全てを愛せそうとは言いましたが、やっぱり大事なのは愛する人。

愛する人と出会えたからこそ、出会えた環境全てを愛せるということもありますよね。

 

そんなもんですよ、人間。

 

ライブでの

 

「この星は~♪  \(^o^)/なっち\(^o^)/

「美しい~♪  \(^o^)/ごっちん\(^o^)/

 

は圧巻です↓

 

 

 (2:08~)

www.youtube.com

 

 

 

 

大きな愛を歌ったモーニング娘。の代表曲にふさわしい1曲です。

 

 

 

おまけ

colorhello.blog.jp 

 

 

13. なんにも言わずにI LOVE YOU

 

www.youtube.com

 

アルバムのラストを飾るのは大バラード。

 

壮大なイントロは、まるで本アルバムにおけるアウトロのように響き、これまで聴いてきた楽曲達を思い返さずにはいられなくなります。

 

 

 

 サビ

なんにも言わずに

これからも 大切にしてね

 

 

「このアルバムを通して自己紹介は終わりました。こんな私達を受け入れてくれるのであれば、これからもよろしくね!」なんて声にも聴こえるフレーズですね。

 

サビ始まりにすることで、聴き手をグッと惹きつけるように工夫されていて、そのおかげで上記のような印象をより際立たせています。

 

 

リズムの隙間の多いメロディ、アレンジも秀逸ですね。

 

歌うのはめちゃめちゃ大変そうですが、1フレーズ1フレーズごとに心に歌詞が入り込んできます。

 

言葉数の少ない曲は、曲の世界が伝わりきらず、下手をすると陳腐な曲、つまらない曲といったイメージを持たれてしまう恐れがあります。しかし本楽曲では、少ない言葉を隙間を持たせた大胆なメロディとアレンジで、少ない言葉数を活かした重厚な印象を与えることに成功しています。

 

 

1番Bメロ

夕焼けがまぶしくて

まっすぐ見られない

ゆったり過ごした午後だった

楽しい時だった

 

 

世界観としては「私」と「あなた」のお話ですが、歌詞は、具体的なような、それでいて抽象的なようにも感じるフレーズが並べられており、アレンジも相まってなんだか幻想的な雰囲気を作り出しています。

 

二人が過ごした時間の長さや関係性など、歌詞からは想像するのが難しいですね。しかし、主人公が相手を想う気持ちの強さは随所から感じられます。

 

 

2番Aメロ

ねえ 誰かに 聞いたわ あなたのこと

でも 直接 聞くまで 信じない

 

 

このフレーズなんかは、とても強い想いを感じますね。

 

言葉だけを見ると“盲目的な愛”のようにも感じられますが、曲を通して感じるイメージを考えると、より俯瞰した“大きな愛”から来る「信じない」という気持ちであることが分かります。

 

この一節が『彼と一緒にお店がしたい!』の中にあるフレーズだったら、全く別の印象を受けますよね。

 

 

ラストサビ

なんにも言わずに

これからも 大切にしてね

なんにも言わずに

これからも

これからも I LOVE YOU

 

 

「私」と「あなた」の歌ですが、曲が終盤に向かうに連れてこの「私」と「あなた」がどんどん変容していくように感じます。

 

特に2番サビ終わりからの< Ah Ah > < Yeah Yeah >とゴスペルチックにコーラスを繰り返して盛り上がるパート。

 

メンバー同士が顔を見合わせながら笑い合い、そんなメンバーをファンが見守りながら笑い合い、そんなファンを見たメンバーが時には涙し、そんなメンバーを見て今度はファンが涙する。笑

 

誰が「私」で誰が「あなた」なのか、もうその境界は分からなくなってしまいます。

 

しかし確かなのは、誰かが誰かを想っているという事実であり、そこに存在するのは“愛”だということです。

 

 

「愛に言葉はいらない」なんてことを耳にしますが、つんく♂流に言い換えると『なんにも言わずにI LOVE YOU』になるんですね。

 

 

 

 

「平和」「日常」「人生」「恋」と様々な事柄を歌ってきたアルバムは、「愛」で幕を下ろします。

 

 

 

 

おわりに

 

改めて、収録楽曲を並べてみます。

 

  1.  ザ☆ピ~ス!
  2.  いいことある記念の瞬間
  3.  Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~
  4.  初めてのロックコンサート
  5.  男友達
  6.  そうだ! We're ALIVE
  7.  でっかい宇宙に愛がある
  8.  いきまっしょい!
  9.  電車の二人
10.  本気で熱いテーマソング
11.  好きな先輩
12.  恋愛レボリューション21
13.  なんにも言わずに I LOVE YOU

 

 

音楽ジャンルは様々ですが、こうやって並べてみると国民的アイドルとは思えないくらい“日常”を歌っているアルバムだなと思います。当たり前に生きていて出会う場面やふと心に湧く感情など、一見なんてことない出来事を綴っているんですね。

 

 

< 好きな人が/優しかった/うれしい出来事が 増えました >

ザ☆ピ~ス

 

 < 男の友達がいる/恋愛にはならない二人 >

 男友達

 

 < 大事にしていた留守電の声/ボタン間違って 消しちまった >

 そうだ! We're ALIVE

 

 < どんなすごい奴も/孤独は寂しいの?/笑ったなら楽しいの? >

でっかい宇宙に愛がある

 

 < 恋をした/寝坊した/すべて見てきた地球 >

恋愛レボリューション21

 

 

 

そんな何気ない日常にスポットを当てて、メロディを付け、音楽にして、一つのアルバムとして届けてることで、そんな日常がどれだけ幸せで愛おしいものなのかを私達に教えてくれます。

 

そして、そんな日常がどれだけ「人」に支えられて作られているものなのかも、同時に教えてくれています。

 

その証拠に、収録楽曲には必ず「他者」が存在するんですよね。

 

それが「恋人」なのか「友達」なのか、はたまた「世界の熱い奴ら」なのか笑。相手は様々ですが、自分以外の誰かがいることの大切さを伝えてくれています。

 

 

そんなアルバムのタイトルは「いきまっしょい!」ですが、なぜこの楽曲名がアルバムタイトルとなったのか。

 

それは当時のモーニング娘。の勢いを表す言葉としても適切だった、という意味合いもあると思いますが、私は本楽曲のこのフレーズに、日常を生きていく上でつんく♂が伝えたかったメッセージが全て込められているからではないかと思っています。

 

 

 

 

 

 

元気にいきまっしょい!

楽しくいきまっしょい!

明るくいきまっしょい!

みんなでいきまっしょい!

 

 

 

 

 

以上、『4th「いきまっしょい!」』全曲レビューでした。